さてでは一昨日の宿題の解答です。
北村太路作
安南ばか詰 3手

両王手の
講座での宿題でしたので、大体予想は出来たと思いますが、
多重王手が狙いの作品です。
では皆さんと一緒に考えてみましょう。
3手目が香打までというのは作品的に面白くないので、初手香打は間違いないでしょう。
では仮に"跳び駒は最遠打か短打"の法則により4九香と打ってみましょう。
2手目合駒では5筋方面に逃げられますので、3二玉です。いかにも詰みそうですね。
解途中図

解途中図を見ますと、玉は飛の性能になっています。
2二とは桂の動きですので動かせませんので、考えられる手は3四飛と2三桂の移動ですが、
3四飛は同玉と取られてアウト。では2三桂をどこに動かせばいいか・・・です。
2三桂が移動すれば、2二と、1四角が王手になりますし、桂も3三か4三で成れば王手になりますので、
3重王手と言うことになりますね。どうもこれが本筋のようです。
しかし玉が飛の性能の為、右辺への動きが抑えられません。はて・・・
そこで初手が問題でした。大体非限定っぽい4九香なんて限定できるわけないですよね。
4八や4七との違いを3手でなんて無理に決まってます。(あるとすれば4五地点かな)
右辺脱出を抑える初手・・・そうです。初手4二香の短打。はやり法則は生きています。
解途中図2

これで桂を動かして3三と4二を抑えれば詰みますね。最終手は4三桂成です。
これで3重王手・・・・いやいやよく見てください。
初手打った4二香も成桂の性能に変化していますね。
そうです。4重王手なんですね。私の知るとことでは多分安南ばか詰史上初ではないかと思います。
北村さん、またまたやってくれました。
講座と宿題が見事にリンクしていると皆さんに感心いただきましたが、これは全くの偶然です。
原稿はすでに準備しているところに偶然投稿があったのでした。奇跡的な以心伝心とでもいいましょうか。
正解手順は、
4二香 3二玉 4三桂成 までの 3手です。
詰上り図

ここまで玉をいじめるか!という詰上りですね(笑)
それでは作者のコメントです。
「作品の狙いは『四重王手』です。しかし思いつきやすそうなテーマなので
もしかしたら過去にあるかもなぁ、と思いながら創りました。
王手の種類は性能が戻る、空き王手、性能が下の駒に変化、そして自分自身で4種類
です。
安南では四重王手が最大でしょうか。
ただ、必要駒ではあるのですが、実は王手をかける必要のない駒がある、というか
実は王手を直接かけるのは1種でいい、というのは大変なマイナスです。
(詰上図で、4二香が受方桂、2二とが攻方桂、1四角が2七に移動、していても詰
んでいる。)
攻方3六歩も無造作ですね。。。
受方6四歩は4三桂成2三合4二香防ぎですが見栄えが悪い。
初手香短打がわかりやすいとはいえ少しはプラスになってくれるかな、と思いまし
た。」
では、解答者の声を聞いてみましょう。解答期間が短かったので解答者が少なかったのが残念です。
隅の老人B「最後は幾つ王手がかかっているのかな。」
真T「3重王手かと思ったら、4重王手!
(最初なぜか24の飛でも王手がかかっていて5重王手かと思ったのは内緒です。)
すごいですね。重複王手(?)もここまでくると何がなんだか分かりません。」
理論的は4重王手が最多ということになりますが、詰上りに玉の性能を何にするかでいろいろな形がありそうです。皆さんも是非創ってみて下さい。
【アンチキルケ実戦】
小五郎さんより2五桂を頂きました。実はちょっと早くメールで北村さんより5七銀も頂いたのですが、公の形でないので今回は小五郎さんの手を選択させていただきました。(北村さんすいません)
後手:2五桂
2六歩も余り意味が無さそうですので、5七歩と打って催促しましょう。
先手:5七歩
