9月10日出題 偶数手ばか詰解答
問題図はこちら
赤土陽一作 偶数手ばか詰 4手
【作意手順】
6二玉 6三銀 7三玉 7四金 迄 4手 持駒が金と銀ですから詰上りの形は自ずから見えています。問題はその場所です。
いくら初手で8二飛を遮っても玉が1段目で詰む型はありません。
2手目5二銀と打つと仮定すると6二玉、6三金や4二玉、4三金と進むので、31か71に駒を置く手が考えられますが、
3段目の飛の利きがありダメ。
頭金が詰むようにするには最後4段目に金を打てばいいと分かれば答えが見えてきます。6二玉!これが本作の狙いの一手です。8二飛配置が絶妙です。
簡素で考えてみたくなる初形もいい感じです。次の作品も楽しみですね。
解図する側からの
ポイントも書いておくと、初手まず駒を打つ手は、駒種の限定が殆ど無理そうなので×(双玉だと可能性はある)
と見切れることが出来れば少しは楽が出来るでしょう。
最後に本作は面白い謎がありました。それは解答者の評を読めば見えてきます。では解答者の声を聞いてみましょう。
解答者9名(到着順・全員正解です)
真T「ついつい飛を動かしたくなってしまいます。というわけで、92飛、33飛でもう1作。それだとあまり面白くないわけですね。なるほど。」
★こちらも考えてみてください。解答者は多分こちらから読むのではないでしょうか
真T作 偶数手ばか詰 4手
中村雅哉「シンプルな形で解く気が起きました。少し考えて、玉を動くしかなさそうと気付きました。」
冬眠蛙「最初82の飛筋を遮る駒打ばかり考えてました。よく考えたらありえないですね。次回出題も楽しみにしています。」
小峰耕希「最初この詰上りを一段下で考えていたので、"予想通り"と"裏をかかれた"が混在した解後感。」
平井康雄「確かに易しいけど、ルールに慣れていないので結構考えさせられます。この図のまま、5手のバカ詰として出題されたら即答できそうな感じです。(それで余詰があるかどうかは知りませんが・・・)このルールで6手以上の完全作を創るのは相当難しそうですね。」
平井康雄(2信)「その後、思いついたのですが、同じ配置で持駒銀1枚にしたら、初手63金以下の6手詰にならないですか?
理論的に考えて、
攻方が持駒1枚しかないということは初手は駒を打つか移動するかで4手目で取られる質駒を作るしかない。
2手目は持駒を王手で打つしかない。
3手目は取らずにかわすしかない。
4手目は王手で質駒を取るしかない。
5手目はかわすしかない。
6手目は駒を打つしかない。
意外に制約が多いので、ひょっとしてこれで完全作なんじゃないかという気がしてきました。かえって簡単になりすぎる懸念はありますが・・・」
平井康雄(3信)「もう一度考え直したら、初手は玉移動で4手目に置き駒を取れる状態にするというのもあり得るようです。あの図で言えば初手62玉、73銀といった可能性もありそうですが、余詰にはならないみたい。果たしてどうなんでしょう。」
★調べてみるとその通りで完全作(下図)です。
平井案 偶数手ばか詰 6手

★つまり出題図は偶数手ばか詰4手の完全作であると共に、ばか詰5手の完全作であり、持駒の金を除けば偶数手ばか詰6手の完全作になるという作品でした。
いやはやさすが大学教授ですね。作品をよく見られています。嘗てはフェアリー作品も創られたこともありこれを気に再開していただけると嬉しいのですが。
隅の老人B「たぶん、頭金? 飛車をあちこち、駒も打ったよ。最後に玉、"なあ−んだ"、でも、だいぶ考えた。これで、作者も喜ぶな。」
隅の老人A「始めに、駒を置く事を考える。次に、置き駒(飛)の移動を考える。最後に、玉の移動を考える。誰でもこの順で詰めると思う。易しくても、成功作と思う。」
小五郎「玉を三段目に引っ張り上げるのに抵抗があり、考え込みました。『玉は下段に落とせ』の格言はここじゃ通用しませんね、やっぱり。」
老花現象「82飛が好(?)位置にいた。」
★皆さん楽しんでいただけたようです。数作例題を頂いておりますので、作品展開催までぼちぼちと出題していきたいと思います。
またこれらを参考に是非作図にも挑戦してみてください。よろしくお願いします。