2008年05月01日

第4回詰四会フェアリー作品展12

第4回詰四会フェアリー作品展

第16番 武紀之作 プルーフゲーム 12手 正解者6名


条件:桂着手4回以上、不成あり

【作意】

7六歩 3四歩 7七桂 同角生 同角 2二桂 4四角 1四桂 2六角 同桂 同歩 2二角 迄 12手

作者コメント:初形位置の駒(22角)が打った駒で、同位置に他の駒(22桂)も打つのが狙い。桂着手4回・・・。


桂着手4回以上の条件をなくすと、以下の余詰あり
76歩 34歩 77桂 同角生 68飛 88角生 同飛 14桂 28飛 26桂 同歩 22角 迄 


★本作がプルーフゲームラストです。では皆さんと一緒に考えてみます。
まず条件を見ると桂の着手が4回以上で尚且つ先手の桂は取られてまた取り返すことになります。
まずこのことを頭においておきます。
では先手の1手目3手目を考えてみましょう。作意は完全限定ですので、76歩と26歩という選択はありません。(手順前後が利きますからね)
つまり考えられる順は、
・76歩 ○○ ○○角・・・
・76歩 ○○ 77桂・・・
それで「桂の着手が4回以上&後手は先手の桂を取る」ことを考えれば後者の順が可能性高そうです。
とすると77桂を取ることを考えれば2手目は34歩ですね。頭3手はきっとこれです。

・76歩 34歩 77桂

で後手は桂を取りますから、同角となります。とここでもう一つの条件「不成あり」がありますから、
同角生がよさそうです。5手目も同角しかなさそうですのでここまで5手

・76歩 34歩 77桂 同角生 同角(途中図)

途中図
tume4f4-16-5.gif

さてこの図から12手目までにやらないといけないことは、
先手(残り3手):26歩、桂を取る
後手(残り4手):角を取る、22角、桂を打つ

となります。しかし先手の角は77の地点で取られるのは無理のようです。
となると先手はもう一手「角を取られる位置に動かす」が必要です。
これで先手はいっぱいいっぱいですね。まあ先に進みます。

6手目を考えてみましょう。後手のやるべき事で「角を取る」と「22角」
は6手目には出来ませんので残りの「桂を打つ」か「余裕の1手」となります。
しかし5手目の局面と12手目の局面は22角以外同じですので、駒を動かせば元に戻す1手が余分に必要になります。
となると「桂を打つ」になります。では桂を何処に打つか?
その桂は先手に取らせないといけませんから考えると26あたりが怪しそうです。
「26桂 同歩」となれば先手のやるべき事の2つを同時に満たすので1手の余裕が生まれ作意っぽいですね。
もう一つ後手は先手の角を取らないといけません。後手にはあと1手しか余裕がありませんからその打った桂以外で
角を取ると元に戻る1手が必要となりダメ。つまり「後手の桂に角を取らせる」ことが分かります。
桂が26へ跳ねることを考えれば、1手余裕がある先手は44角〜26角の手順が見えてきます。
では後手は14桂!では手順を・・・

・76歩 34歩 77桂 同角生 同角 14桂 44角 26桂・・・あれ1手早すぎますね・・・

ここが最大の謎なんですね。皆さんおわかりですか?
他の駒を動かすと戻る1手が必要。使えるのは持駒の桂だけ・・・。
そうです2手かけて14桂とすればタイミングがぴったりです。

つまり6手目22桂!この1手控えて打つ桂打ちが本作の狙いの1手でした。

本作も主眼の1手のインパクトに、課題「4回」が食われたようで、詰四会代表としては・・・(もういいってか)


香箱「26での駒取りが浮かんで22桂からの桂跳ねに想到した瞬間、快哉を叫びました。」

中村雅哉「桂の手4回?。わざと一拍置く22桂が巧い。」

橋本孝治「ちょっとこの辺りになると、条件が強力になるので抵抗感が…。」

高坂研「22角が不動ではあり得ないのはほぼ自明だが、22桂以下の手順は何ともユーモラス。」

飯山修「4手目の角生は成でもよく、これが限定生が必要という事なら間違いですがそういう手順は判りませんでした。武さん比較的解きやすい問題ありがとうございました。」

★条件を見落とされたのかな?

【プルーフゲーム総評】

高坂研「武氏提唱の『条件付プルーフゲーム』、堪能しました。特に、初形位置から動いていないような顔をしている駒を探すというテーマは面白いですね。(難しいけど)推理将棋と同様の発展性を感じました。」

隅の老人B「ブル−フなるものを初めて考えた。私にも解ける、面白いぞ。武さん、なにするものぞ。ここまでは良かったが、パラのBCが解けません。Dなんぞは、見ただけでギブアップです。」

★武氏は現在、条件付プルーフゲーム量産中ですので、これからどんどん発表されることでしょう。楽しみです。
ニックネーム たくぼん at 19:02| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
見事な論理的解説をして頂き、誠にありがとうございます。
Posted by たけ at 2008年05月04日 19:27
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのTrackBack URL
http://269g.jp/tb/12204772
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。