「昨日将棋センターで変な将棋を見たよ。」
「どんな将棋?」
「隣の将棋だったんだけど、10手目の飛打で後手が勝ったんだ。」
「へえー、とどめは飛か。でも、どうしてそんなに早く終わったの?」
「初手に歩を突いた以外、先手は同じ駒ばかり4回も動かしていたからね。
当然の結果だよ。」
さて、どんな将棋だったのでしょうか?
【作意】
2六歩 3四歩 4八玉 5五角 3八玉 3七角生 2七玉 2八角成 3六玉 3五飛 迄 9手
★第17番からは今大流行の推理将棋です。一番早く投稿があったのが本作ですが、
なんと作者名を見てびっくり。七郎さんの推理将棋が出題できるとは本当に感激です。
ありがとうございました。
条件を箇条書きにしてみると以下の通り
・10手で詰み
・先手は初手は歩突き、以降同じ駒を4回動かした。
・とどめは飛打ち
わりと考えやすい条件といえますが、手順はなかなか浮かびにくい筋です。
後手は先手の飛を取るわけですが、この取らし方がなかなか難しい。
36歩 34歩 ○○ 55角 ○○ 28角 が一番普通の手順ですが、3手目以降の先手の動かす駒は1つですので
なかなか詰型が見えません。
先手の4回動く駒は少し考えれば玉ということはわかると思いますので、合わせてやってみると、
36歩 34歩 48王 55角 38王 28角生 48王? ・・・ダメですね。
3手目68王〜58〜48としても非限定箇所があり作意ではなさそうです。
作意は下段の王では詰ましにくいので中段まで出て行く順が正解順です。
初手36歩は37の地点が角筋ですので玉がここから中段に出るのは難しい。
初手の可能性は26、46、66、76が考えられ、46歩は55角〜37角の邪魔になりダメ。
76歩は4手目55角の後77玉と出られず、66は良い様に思えますが、玉が67に行くルートが非限定になりそう。
というわけで、初手26歩として先手玉が48〜38〜27という順が浮かび上がります。
上の作意順を見てください。2手目34歩、8手目の成りと全てが詰上りに関係しています。
全くもって見事というほかありません。
個人的には作者が創る超長編の推理将棋orプルーフゲームを見てみたいなんて思いますね。よろしくお願いします。
香箱「初手26歩の推理将棋は珍しいですよね。玉と角の粘っこい絡み。」
中村雅哉「流石の秀作。簡単な条件なのに、なかなか考えさせられた。」
北村太路「七郎さん作ということで考えてみる気に。あまり推理将棋に詳しくないのですが、条件は簡潔な方だし、不成、成が両方あるし、2手目3四歩まで最終手の紐になって顔が立ってるし、詰上がりも結構面白いし、好作なのではないでしょうか?」
高坂研「作者名から36歩で55角―28角などという凡庸なルートは採らないだろうと思ったが、やはりね。」
隅の老人B「推理将棋は苦手、解く気がまったく起こらない。でも、七郎さんのフアンです。せめて、この作だけは解きたいな。」
★おまけですが、看寿賞作家が創る推理将棋に看寿賞作家から解答が届く。夢を見ているみたいな感じです。









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迂闊にも、いつもの調子でさっさと答を見てしまって、後悔しきりでした。
こういう安直なクセは直さないと(^^;